チェコログ

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自分を変えたいという夢を叶えてくれるゾウの話

こんにちはチェコログです。

先日近くの大きな図書館に行ってみました。
空調機器の更新工事で1ヶ月の閉館となっていました。
ですが図書館入り口に大きな段ボール箱がいくつも。
中には様々なジャンルの本が数冊。
どうやら更新工事に合わせて、倉庫に入りきらない本を持ち帰り自由で外に出していた様子。
しかし出されたのは数日前からで、僕が行った日にはすでにほとんど持ち帰られており、残っているのは抱えるのも辛いような大きな図鑑ばかり。
だが隅っこに「はよ見つけんかい」と言わんばかりに横になってタバコを吸っているゾウを発見した。
これが僕とガネーシャとの出会いです。




『夢をかなえるゾウ』著:水野敬也

著者の水野敬也さんは1976年生まれの小説家。
『夢をかなえるゾウ』は2007年に飛鳥新社より出版。
著書には他に『夢をかなえるゾウ4』や『顔ニモマケズ』や『仕事のストレスが笑いに変わる!サラリーマン大喜利』など多数。


関西弁で愛煙家でメタボのガネーシャ

主人公の枕元に現れたふてぶてしい態度のゾウは、「覚悟でけてる?」と突然聞いてくる。
本人曰く数々の偉人の夢を叶えてきたらしい。
名前はガネーシャ
主人公の「変わりたい」と言う願いをガネーシャ式で叶えくれると言う。
しかも変わる為に一番簡単な方法を教えてくれる。
ただしガネーシャの言うことを一つでも聞かなかったら、契約は履行となり変わることはできなくなる。
契約書にサインをしたところでガネーシャからの課題がスタートする。


毎日一つずつ課題を出してくる

日常の中から、一つずつ課題を出してくるガネーシャ
どれも実行できないような難しいものではなく、
“コンビニでお釣りを募金する”や、
“明日の準備をする”
など、今日から今からやれるようなことばかり。
課題だけを聞くと「そんなことして成功できるの?」と思ってしまいそうになるが、その課題一つ一つにもどんな意味があるのかガネーシャと主人公との会話の中で教えてくれる。


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意識を変えようとするのは、逃げ。

「今月から本を毎月5冊読む」と決心するのは未来の自分への期待。とガネーシャは言います。
実際に行動するときの辛い作業を忘れているのかもしれない。
本気で変わるには、意識を変えるのではなく具体的な何かを変える
そうせざるを得ない状況を作る。
テレビを見ないと決めたなら、テレビのコンセントを抜く。
ただ決めるだけなのか、もしくは具体的な行動に移すかで生まれる結果は違うと。

僕自身はこうやってブログを書くことや本を読むことに時間を割く為に、スマホの中のゲームを消しました。
あれがあるとついついやってしまう。
やらなければいけない事を後回しにしてでも。
でも消したらやりようがありません。
コツコツ育てたデータも削除されたので、もう再び最初からやる気にもなりません。
そのかわり本を読んでいます。
スマホではニュースや様々な方のブログを読んでいます。
なんだかこちらの方が充実しています。

人間が変われるのは、『立って何かをした時だけ』

何かを学んで知識を吸収して、成長していると思っても、本当は成長している気になっているだけ。
知識を頭に入れるだけでは人間は絶対に変わらない。
人間が変われるのは、立って何かをした時だけ。
ガネーシャはこう言い、主人公に最後の課題を出し始めます。
体が透けて消えかかりながら。
知識や情報はあらゆる事を教えてくれます。
こうしたら良い、こうしたら上手くいく、成功の秘訣はこれ!と。
けれどそれを知っただけではまだ変化は起きない。
得た知識のとおりに動いて初めて成長できる。
僕も本を読んで成長した気になっていました。
レベルアップしたと勝手に思い込んでいたけど、本当に変わるには行動だったのです。
何もしなければ何の経験にもならない。
やってみたことがもし間違っていても、それは偉大な一歩だと本書に書かれています。
トーマス・エジソンは失敗を失敗と捉えず、成功への一歩と言った。
やってみて違ったからそれも正解を見つけるための道。
ガネーシャの教えには、あなたを変える力はない。
変わるには、あなたの決断と行動が必要。


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やりたいことを見つける為に一番ダメな方法は、『考える』

ガネーシャが言うには、何がやりたいかを見つけるのに必要なことは『体感』
やりたいことがわからない人の99%は、何もやってない人。
直にやってみて触ってみて、『楽しい』『つまらない』と感じることでやりたいことが見つかる。
収入、世間体、不安などのできない理由ばかり考えるのではなく、やらずに後悔していることをやってみる。


正しい仕事の選び方

世間の評価を気にして選んだ時点で『ブランド』で選んでいる。
けど仕事はつきつめていけば何かの作業。
その作業に費やす時間をブランドで決めてしまうと不幸になる。
幸せになりたかったら、自分がどれだけでも続けられる一番好きな作業を選ぶ!


諦めてもいい

自分に向いてない分野だと思ったら、諦めても良い。
ただ一つだけ諦めたらいけないのは、自分
自分には何か才能がある。自分にしかできない仕事がある。
このことは諦めたらいけない。見つけるまで探し続ける。


毎日、感謝する。

蛇口を捻ったら水が出て、
ボタン押したら部屋が明るくなって、
離れた人とも当たり前に話せて、
ブログを書こうと思ったらこうやって無料でブログを作らせてくれるサービスがあり、
座っているイスも机も友達も恋人も家族も出会う人も空気も何もかも、
自分が生きる為に存在してくれている。
足らないと思っていたら人を喜ばすことが出来ず、自分の成功も遠のく。
足りない心を「ありがとう」で満たす。
そうやって感謝することが大事だ。
と言うのが、ガネーシャの最後の教え。


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感動的な別れの後、エピローグがありガネーシャ名言集と続いて本書は終わります。
関西弁で親しみの持てるガネーシャは、読者に色々なことを教えてくれます。
けれど先にも書いたように、読んだだけでは変わらない。
一つずつ行動して初めて僕らは変われるようです。
ガネーシャからの課題はどれも難しくはありません。
今日やろうとすれば出来てしまうことばかり。
結局は行動するかしないかなんだなぁと思い知らされます。

さて今から何をしようか。
まずはこれを読んでくれた方に、ありがとうございます。
『夢を叶えるゾウ』を持ち帰り自由にしてくれた図書館の職員さんにありがとうございます。
『夢を叶えるゾウ』を持って帰らず残しておいてくれた方々にありがとうございます。
運良く本書に出会えました。
皆さんのおかげで満たされています。