自分を苦しめているのは自分自身!?心の断捨離で楽に生きるコツ。
「固定概念にとらわれすぎています。」
ある時会社の上司にそう言われ、
その後日、手相占いをやっている友人を訪ねると開口一番に
「最近、固定概念にとらわれているって言われたことない?」
と聞かれた。
自分では全くそんな気はなかったのだが、どうやら気がつかないうちに固定概念とやらが纏わりついていたらしい。
友人にひと通り占いをやってもらい、その足で近くの本屋に立ち寄り固定概念とやらを払拭出来そうな本を探していると、とある本にいきなり「それって、必要?」と質問をされた。
筆子さんの書かれた、
『それって、必要? いらないものにしばられずに、1週間で人生を変える30の方法』
である。
パラパラとページをめくってみると何やら良いことが書かれてそうだったので購入して帰った。
読み始めてすぐ、“まえがき”の部分にある一文にハッとさせられた。
自分を苦しめているのは、自分自身かも知れないのです。
この一文こそ、本書に書かれている内容の根本のように思う。
前半部分は物の整理の仕方や捨て方などについて書かれている。
だがそれも単純に整理や捨て方の技術についてではなく、こうしなければならないと言う固定概念に対しての疑問を投げかけてくるような内容なのだ。
無駄な買い物をしていない?
使っていない物って溜め込んでない?
服は本当にキチッと畳まないといけない?
敷布団は必要?
年賀状って必ず出さないといけない?
もちろん人によれば服をキチッと畳むことに喜びを感じる人もいると思う。
それはそれで良い。
だが別の人によれば服はキチッと畳まないといけない!と言う固定概念に従い家事を行い、疲れやストレスを抱えているのかも知れない。
それらを見返し必要なものだけで楽に暮らせる方法を選択する人もいる。
シンプルに生きる。
後半部分はまた変わり、物の断捨離ではなく生活や心の断捨離のような話になっていく。
無駄に忙しくしてない?
「足らない」という病気になってない?
無駄に張り合ってない?
人に期待しすぎていない?
自分からネガティブになってない?
周囲の環境の中で生きていて、全て周りに合わせないといけないと思っていたり、
慌しく仕事や家事を追うことが当たり前だと思っていたり、
誰かと収入を比べて一喜一憂したり、
まるで張り合った先に幸せがあると思い込んでいる。
自分はもう充分持っている。
少し自分の話になりますが、
僕はデザイン系の専門学校を出ています。
ですが、その後全く違う職業に就き今に至ります。
一言で言うと、
デザイナーになれなかった
のです。
当時同級生の中でこんなランク分けがありました。
- デザイナーになれた⇨勝ち組
- なんとなくそれっぽい仕事⇨合格ライン
- まったく関係のない仕事⇨負け組
これに当てはめると自分は負け組です。
最初はそれでネガティブになってしまい、
同級生からは笑われもしたし、人を妬み卑屈になっていました。
同窓会にも顔は出さず、Facebookでデザイナーとして仕事をしている同級生の投稿を見ては嫌になり、人の成功なんて喜ぶことは出来ず、むしろ失敗を望んでしまう。
それでも専門学校の同級生との人間関係は保っておかないといけないと思い込み、関係は繋いだままにしていた。
けれどそれは不必要な価値観だったのです。
そんなことを繰り返しても自分が幸せになることはありませんでした。
自分にとって余計なものは捨てた方が良いのです。
余計な価値観も、余計な人付き合いも、余計なストレスも。
自分はもう充分持っています。
誰かの決めた価値観やランク付けの中で生きていく必要はないのです。
自分にとって本当に必要な物
自分にとって本当に必要な情報
自分にとって本当に必要な友人
自分にとって本当に必要な時間
自分にとって本当に必要な価値観
これらを見失ったまま生きているのはとてもしんどい。
自分で幸せになれる。
冒頭にも書きましたが、
自分を苦しめているのは、自分自身かも知れないのです。
いらないものを手放し、生活と心の断捨離を行ってシンプルに生きることを始めたら、
とても楽になれると思います。
誰かと無駄な張り合いをしても、そこに幸せはありません。
今思えば上司と友人の占い師に「固定概念に囚われている」と言われ、
その日のうちにこの本に出会えたことはとてもラッキーなことでした。
放っておいても自分に必要なものは既に揃っていました。
足らないという病気にかかっていたのかも知れません。
だからと言って物を捨てること、人との関係を断つことそのものが目的になってはいけません。
その目的を達成することに執着してしまい、それさえもストレスになってしまう。
それも余計な価値観です。
大事なことは、
あなたにとって必要なものを知る
このです。
どうか自分で自分を苦しめてしまわないよう、そしてシンプルで幸せな毎日を送れますように。