意識高い系で当たり前。時代に取り残されない為に読むべき1冊。
会社でのとある研修が始まる前、研修室での待ち時間に『7つの習慣』という本を読んでいると、後から入ってきた知り合いに「もしかして意識高い系?」と笑われた。
意識が高いのは恥ずかしいことなのか。
間違っていることなのか。
しかし時代の最先端をいっている人達はほぼ意識が高い。
世の中は大きく変わりつつある。
二極化が始まっているとも聞く。
意識が高い人の本を読んでみたくなった。
それで手に取ったのはこれ。
箕輪厚介さんの『死ぬこと以外かすり傷』
箕輪厚介さんは、
幻冬社勤務の編集者であり、実業家。
自身のオンラインサロン「箕輪編集室」を主宰され、まさにいわゆる意識高い系の方です。
少し前に箕輪さんご本人が起こされたセクハラにより色々と騒がれている方です。
もちろんセクハラは決して許されないことです。
それでもこの方の本を読み何かを吸収するか、セクハラなんてする奴の言葉なんて一切聞かねぇ!と判断されるかはこれを読まれた方の自由です。当たり前ですがお任せします。
本書『死ぬこと以外かすり傷』は、
2018年に株式会社マガジンハウスから出版されています。
著書には他に、
『書籍編集者を目指すあなたが読むべき本 』
があります。
構成は全6章に分けられており、それぞれ、
1章 予定調和を破壊せよ
2章 自分の手で金を稼げ
3章 名前を売れ
4章 手を動かせ
5章 癒着せよ
6章 熱狂せよ
となっています。
全て1つのタイトルにつき3ページごとで纏められており、1つずつ読みやすい構成になっています。
内容は箕輪さんご本人の経験を元に、
会社内の研修に参加した際の研修レポートに研修内容の無意味さを綴って提出したところ怒られた話や、
ドレスコードのあるパーティーにスーツにネクタイで行ったところ、後から堀江貴文さんに「だせぇ格好すんなよ。媚びるな。」と怒られた話など、さまざまなエピソードを交えながら書かれています。
今までのルールや枠組みはすぐに時代遅れになる。
昔は1つの知識や感覚を長い期間使うことができていたのですが、今の目まぐるしく変わっていく世の中では1つの知識や感覚を新しく使うことのできる期間がどんどん短くなっていると言われています。
つまり1つのことを覚えたとしても、それは数年後には古い知識になっていることがある。
となると必要なのは常に知識のアップデートを行うことです。
比較的新しめと思っていることでも、状況の変化に応じて変えるべきところは変えていかないといけない。
変化をしないとどんどん取り残されていくのです。
昔からの慣習を守りたがるのは、自分が変わらずに済むから。
「今までこうやってきた慣習がある!」
というセリフを見聞きしたことはないでしょうか?
僕自身も職場でこう言ったセリフを聞いたことがあります。
ですが慣習を守ることの意義とは何でしょうか?
誰しもどの仕事でも達成しないといけない目標や目指している成功があると思います。
そのために今まで同じように繰り返してきた慣習もいつの間にかできている。
けれどその慣習はあくまで成功という「目的」を達成するための「手段」です。
よくありがちなのが、本来は「手段」の1つであるはずの慣習を守ることが「目的」になってしまっていること。
10年前にはその慣習のままやることが最適であったことも、今では最適ではないことがあります。
そもそもに世の中の方がどんどん変化しているのです。
慣習を守れば守るほど、付いていくべき世の中との距離が開いていく。
変わろうと思えばまた新しいことを勉強し直さないといけなくなったり、こだわりを捨てることに抵抗を感じたりもするかも知れません。
それをすごく面倒くさく感じるかも知れない。
けれどそれが必要なのです。
変化の早い時代では、上の世代の成功体験は視界を濁らせる
自分たちは若いときにこうやって仕事を取ってきたから、
こうやって出世したから、
こうやって上手くいったから、
という成功体験も、すでに古い使えない情報であることがあります。
まったく聞く意味もない無意味な話とまでは言いませんが、丸々鵜呑みにするのも危険。
時代がとっくに変わっているため、上の世代の成功パターンは今では失敗パターンであることがあります。
有益だと思うことだけ盗み取り、まったく同じように真似をしてしまわないようにしてください。
変わり続けることをやめない
永久に使える知識と言うのは存在しないのです。
時代は変わり続けます。
自分たちに完成はなく、常にアップデートを繰り返していかなくてはいけません。
スマホのアプリと同じです。
自分自身をVer.2.0にアップデートしたからとと言って未来永劫不滅にはなりません。
すぐさま時代という奴は次の新しい場所へ行こうとするので、こちらもVer.3.0になるために変化をしていかなくてはいけません。
変わり続けたら成功…ではなく、変わらなかったら取り返しが付かなくなると僕自身は考えています。
意識高い系で当たり前なのです。
むしろ意識低い系が笑われる対象であると思います。
若い世代こそ読むべき一冊と思いますが、何歳であったとしても読む価値はあると思います。
まずは自分の感覚をアップデートするためにも、読んで損はない一冊でした。