チェコログ

全国のあらゆるまちを紹介。いろんなまちのいろんな魅力を発信していきます。 Twitter chacolog_hatena

イライラに悩む人必見!アンガーコントロールで怒りに負けない日常を!

こんにちはチェコログです。

実は先日やたらと横柄な人に遭遇しまして、あまりにもその方が横柄すぎて同じ地球人に感じることができないくらいでした。
宇宙人に出会ったような感覚です。

ただやはり横柄な態度をされると、こちらもイライラとしてしまいます。
頭の中ではその方の顔をジャブからのストレートで殴った後に腹部に膝蹴りを入れ、うずくまったところを以下略…としているところですが、現実問題そこまでする度胸もなければ力もありません。

ただこのイライラしている状況のままだと気分も良くないですし八つ当たりもしてしまいかねない。
小さな事でイライラしてしまわないようになりたくてこの本を読んでみました。


マンガでわかるアンガーコントロールガイド 著:清水英司


著者の清水英司さんは千葉大学大学院医学研究院教授であり、
本書『マンガでわかるアンガーコントロールガイド』は2018年株式会社法より出版されています。
著書には他に、
認知行動療法のすべてがわかる本講談社
や、
大人の人見知りワニブックスPLUS新書
があります。

構成

ページ数は全体で173Pあり、タイトルにもあるようにマンガを織り交ぜながらの内容となっている為、とてもわかりやすく読みやすい内容となっています。
各章は

  • 1章 どうして人は怒らずにいられないのか
  • 2章 怒りをぶつけて得をすることは、ほとんどない
  • 3章 アンガーコントロールをはじめよう
  • 4章 コントロールしきれない怒りへの対処法

となっています。

f:id:KoriKori55:20200908163201j:plain


なぜイライラしてしまうのか

例えば人が大勢いる病院の待合室などで電話をしている人を見るなど、日常の中でルールやモラルを破る人に対してイライラしてしまうことはしばしばあります。

実はこんなことでイライラしてしまう理由は、
二分思考
と言います。
これは物事を白と黒の二つにきっちりと分けて考えることを指します。
病院の待合室で電話をすることはやってはいけないこと(白か黒で言うと黒)だから、それだけでその人に対してイライラしてしまう。
このようにルールに対して強いこだわりがあると、それを破った方に対して感情的になってしまいます。

もう一つイライラしやすくなるパターンとして多いのが、役割によって怒りやすくなること。
会社や何かのグループでよく起こりがちですが、リーダーや管理職になったことで、周囲が自分に従わなかったことや、期待通りの結果が出なかったことに対して必要以上にイライラしてしまい、いつの間にか怒りやすい上司に変身してしまっていることがあります。


f:id:KoriKori55:20200908164836j:plain



怒りは消せない

怒りとはそもそもなんなのか。
これは元々は野生の動物が襲ってくる相手に対し、縄張りや命を守り生存するために身につけた必要な反応です。
ですので、怒りを消すことは不可能なのです。
怒りを感じることはあって当然なのです。
イライラして良いんですか?
いいんです!

ですが我々人間は野生動物のように怒りのままに行動し相手に対して危害を加えてしまっては、自分の方が後々に逮捕されてしまったり大きな損失を出してしまう。
大事なことは怒りをぶつけることや表現することをコントロールすることなのです。



ルールや役割はそこまで重要なのか

先ほどの例で考えてみると、
病院の待合室で電話をすることはルールやモラルの上では基本的にはNGであることが多いですが、もしかしたらその電話は緊急の電話で、どうしてもその場ですぐに取らなければいけないものだったかも知れない。
もしくは病院内での携帯電話の使用は電波が医療機器に障害を与える可能性があるとして使用禁止になっている場合もありますが、時代が進み医療機器も進化して電波による障害が起こりにくくなり、携帯電話の使用がOKになっているのかも知れない。
このようにルールは時代によって変化することもあります。

役割によって部下の態度や不満足な結果にイライラしてしまう場合も、リーダーや上司となったことで上の立場としての立ち振る舞いをしなければならないとばかり思ってしまいがちですが、それも場合に応じてどうしても重要なところは厳しくしたり関係性は守りつつも、時には自分が昇進する前の失敗や経験を思い出し、
「でも自分もこのような失敗やってしまったよな」
「あの時は上司に後々のフォローもしてもらって助かった」
と思い返したり、
そもそも日頃は上司や部下の垣根を少し越えて気楽に接するなど多少の調整はありです。

このように、イライラしてしまう出来事に対する認知を変えることで、感情的にならずにいられることもあります。


f:id:KoriKori55:20200908234940j:plain


怒りをコントロールしよう

それでもイライラはしてしまうもの。
そのためにもコントロールする方法を身につけることが大事。

『怒りの記録を取る』

怒りを感じることがあれば、その度に、

  • 出来事
  • 行動
  • 結果

の3つの記録を取りましょう。
これによって怒りの感情で行動した場合のメリットとデメリットがわかります。
例えば、

  • 煽り運転をされた(出来事)
  • 急ブレーキを踏んで仕返しをした(行動)
  • 同乗者から非難された(結果)

と言うように、怒りで行動することで自分が損をすることがわかります。

『6秒間待つ』

実は怒りの感情は6秒間たつと落ち着いていきます。
深呼吸をしたり、音楽を聴いたり、なんでも良いから6秒間待てば怒りは治まっていきます。

『言わないセリフを決める』

例えば子育てをされている方だと、お子さんに対して「早くして!」と怒ることがあるかも知れません。
この「早く」と言うのも当然人によって基準は違う為、相手は早くしているつもりでも、それが自分が求めている「早く」に到達していなければイライラしてしまうのです。
この「早くして!」は
ユーメッセージと言います。
人に対して求めている言葉です。
ですが特にお子さんに対して有効なのは、
「急いでくれたら嬉しい」という、
アイメッセージと言い、
自分の気持ちはこうだよ、と伝える言葉。
僕も自分の子どもに対してこの言い方で話すと、すんなりとやって欲しいことをやってくれたりします。

『怒らない日を作る』

週に1日や月に1日で構いません。
普段なら怒ってしまうような事でも怒らない日を作る。
イライラを抑えるのは難しいかも知れませんが、怒らずにいても案外物事は問題なく進んでいたりします。
もっと大事なことは、自分が怒りをコントロールできているという実感を得ること。
それだけでも大きな成果です。
その実感がいつしか自信になり、怒りに振り回されなくなります。


f:id:KoriKori55:20200909230725j:plain


コントロールにも限界あり

がしかし、コントロールにも限界はあります。

相手の怒りはコントロールできない

自分はうまく出来ても、相手がイライラしていて八つ当たりをされることもあります。
時にはこちらを挑発し、わざと怒らせて楽しむ人も。

そんな時には、

第3者を設ける。

日本では馴染みは薄いですが、欧米では夫婦喧嘩などでも気軽にカウンセラーさんが間に立つことがあるらしいです。
自分達では冷静に話せないから、誰かに間に入ってもらおうと言う考えです。
すぐにプロのカウンセラーさんを探す事が難しくても、とりあえず共通の友人や目上の人などの頼れる人に間に入ってもらうのも手です。

その場から逃げる。

もう最悪逃げて良いです。
「トイレに行きます」などは言い訳として良いかもしれません。
トラブルに繋がってしまうよりはマシなので、その場から離れましょう。

アサーティブな言い方で話す

アサーティブとは、自分も相手も大事にするという事です。
「自分はこのように思いますが、あなたはどうですか?」
と、相手の意見も取り入れる意思を見せつつ自分の思いも伝える。
これを繰り返すことで双方が落ち着きを取り返しつつ話を進めることが出来ます。
ただし!
これを繰り返しても通じなければ、それはもうサイコパスの可能性があります。
逃げましょう。


今日からアンガーコントロールのスタート!


最初はなかなかうまくいきません。
僕自身も色々試していますが、それでもイライラしたり八つ当たりをしそうになったりします。
でも、自分の怒りを認識できただけでも大きな進歩です。
コントロールはそう簡単なことではないので、日々繰り返して少しずつ上手くなっていきましょう。
それでもどうしてもイライラしてしまって人に対して手が出そうになってしまったら、
それよりは物に当たりましょう。
物への八つ当たりも良くはないのですが、人を殴ってしまうよりマシです。
その為に破り捨てる用の古雑誌なんかを置いておくと良いかもしれません。
どうしてもどうしてもイライラしたら、思いっきり破り捨てましょう!
割る用のお皿でも良いかもしれません。
袋に入れるなどして怪我には注意し、いざという時にパリン!とやっちゃいましょう。

今日からがスタートです。
怒りをコントロールして、感情に負けない素敵な生活を!